WEBサイト(ホームページ)の公開後の運用・運営に困っておられる方からの相談は少なくありません。
どんな業種のサイトであっても、常時、掲載情報の更新や追加・削除などメンテナンス作業が伴ってきます。

WEBサイト制作・管理に利用されているCMS(コンテンツマネジメントシステム)の一つにWordPressがあります。

このCMSとは、各種のコンテンツやレイアウトなど、WEBサイトを構成する各要素を管理画面などのインターフェイスを通じて、管理するための総称です。

このCMSが普及するまでは、WEB制作にあたっては、HTLMファイルやCSSファイルなど、サイトの機能・デザインレイアウト・コンテンツをすべて集約した各種のファイルを直接編集し、公開サーバーにアップロードすることによりWEBサイトを更新していました。

しかし、この方法では、上記に関する様々な高度な知識が必要となり、更新作業に多大な労力を要し、簡単には扱えない分野でしたが、CMSが2002年(H14)頃に登場したことによって、コンテンツの管理者は、管理画面からサイトのテンプレートや機能に触れることなく、自らのサイトの更新が自由に行うことが可能となったところです。WordPressは、世界で最も広く利用されており、代表的なCMSです。

このCMSの登場によって、運用が容易になったところですが、実務の運用にあたっては、WordPressの最低限の知識とHTML・CSSの知識がないと、コンテンンツの更新等は難しい場面もあります。

1 WEBサイトの運用

WEBサイト(ホームページ)の運用として、最低限必要なのは、コンテンツの更新業務と管理体制の整備があります。

コンテンツの更新は、公開後、サービス・商品等の追加、ブログやコラムの追加など、日々の新着情報の更新も含め、必要となってきます。WordPressなどのCMSが導入してあれば、情報の追加や変更をCMSの管理画面から行うことになります。

CMSを利用すると、技術的・専門的な知識がなくても、更新作業は可能となりますが、更新にあたっては、最低限の知識が必要となりますので、WEBサイトの納品時に、CMSの管理画面から更新が可能な範囲とやり方を把握する必要があります。

併せて、ドメイン・サーバー、SSL証明書の契約(更新)状況の把握も必要です。
ご相談が多いのは、WEBサイトの契約・管理に関する情報に関して、WEB制作の制作会社しか詳細を知らず、社内でサイトの迅速な管理運営ができずに、トラブルが発生し、その対応に関する案件です。

こうした場面も想定して、WEBサイトの運用・管理にあたっては、最低限の対応マニュアルを整備することが必要となります。

2 WEBサイトへのアクセス解析

広報戦略のひとつであるWEBサイトは、サイトの訪問者数のアクセスを解析することが重要となります。
その解析ツールのひとつにGoogleが提供しているGoogleアナリティクスやGoogle Search Consoleの導入がお勧めです。WEBサイトの訪問者数や経路に加え、検索のキーワードなどを把握し、コンテンツの改善等に役立ちます。

3 WEBサイト運用を外注する場合の留意事項

WEBサイトの運用については、当サイトを制作した事業者に外注する場合、以下の事項に留意が必要です。

コンテンツの更新業務・運営管理の構築

上記の運用を外注する場合、メリットは「社内に専門技術者を配置しないで対応可能」があるものの、デメリットは「社内で取組めば得られるはずのデータやノウハウが蓄積されず、戦略的・継続的な改善につながらない」ことになる可能性があるため、外注する場合でも、社内にWEBサイトの改善ができる人材育成・確保するまでの間、つなぎのサポート役として、その運用を制作会社に依頼し、将来は社内でWEBサイトの運用・管理をできる人員・体制の構築が必要となります。

当社は、これまで多くのWEBサイトの構築を支援しており、その運用にあたっては、6ヵ月以内に、自力で更新作業等が可能となるサポートを行っておりますので、ご相談ください。